MULAN
全体:☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆
ムーランは日頃から女性らしくあれないことで縁談もうまく行かず父を失望させてしまい、自分らしさというものに悩みながら暮らしていた。父の自慢の娘になりたいという思いを抱えていたが、自分らしくあろうとすると真逆のことをしてしまう。
そこへ中国内で、騎馬民族フン族が皇帝へ攻めこんできた。これにより中国全土で徴兵令が出され、国民は一族から1人男を徴兵せねばならなかった。ムーランの一家・ファ家はムーランがたった一人の娘であり、ムーランの父は前回の戦で傷ついていたが、やむなく徴兵を受ける。ムーランは父の身を案じ、そしてまた自分を自分らしいままに父に認めてもらいたいという2つの思いから、男に扮し父に代わって徴兵を受けることを決意する。
全体的な映画としてのインパクトは弱いが、ただただストーリーに共感し、感動した。
ムーランの境遇に特に共感した。昔の時代は、女として男としての分別がとても強い時代だっただけにこういう人間はとても苦労しただろうと思う。ムーランの歌うReflectionは涙なしでは聴けない。自分らしい姿で自分を信じて生きれば必ず報われる、的なメッセージ性はありきたりながらも、ムーランというキャラクターを通すことで心に響くものがあった。
と、同時に女性の社会進出を推奨するアメリカらしいストーリーだなあと思った。
ミュージカル映画的に見ると、少しインパクトが足りない。どの歌のシーンも流して見てしまうくらいの印象しか残らないところが少し残念。全編に渡って、特徴的なキャラデザインであるにも関わらず新しさを感じる雰囲気が少なかった。音楽も、要所要所は面白いけれど記憶に残らない。時々現代の洋楽風の曲に切り替わるのも?ってなる。