WILLY WONKA & THE CHOCOLATE FACTORY
全体:☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
貧しい家の子、チャーリーは、世界的大ヒットを起こしているワンカのチョコレートが大好きだった。ある日、ワンカが世界に、工場に入れる権利を手に入れることのできる5枚の金のチケットをワンカチョコレートの中に入れたという発表があり、世界中が大騒ぎになる。チャーリーも、金のチケットを夢見るようになる。
今や知らない人は居ないかなというくらいには有名になったこの小説。この作品は、チョコレート工場の映像化・立体化の始祖とも言える存在。1971年のクオリティでまずこれを映像化しようと健闘したことを素直に褒めたい。その上で、とてつもないローテク感が一周回って愛おしかった。リスのシーンなど、映像化が困難すぎてガチョウにすり替えた辺りも本当に愛おしい。
悪い子ども退場→ウンパルンパの歌というセットが4回繰り返されるのだけど、毎回そのシーンが非常にシュールで笑わざるを得ない。変なところでミュージカル化しているのに、そこは歌わないんだな!みたいな不完全感がこれもまた一周回って好きだ。要所要所に出てくる、乗り物みたいなものがそのままアトラクションとかに応用できそうな感じがした。
ティムバートン→英文小説→ミュージカル→夢のチョコレート工場の順番でこのチョコレート工場を見てきたのだけど、個人的にはミュージカルが一番好きだった。ジョークあり、ファンタジーありの世界観がとっても好みで、私の中では、今まで観た様々なミュージカルの中でも指折りの名作となったのだが、なぜかな〜と思って考察してみたところ、ミュージカルはサム・メンデスというイギリス人の方が演出を手がけているところがポイントかと思った。ティム・バートンにしろ、夢のチョコレート工場にしろ、制作がアメリカなので、すこし想像とずれている印象がある。