Reviews

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BIG FISH

http://www.thewareaglereader.com/wp-content/uploads/2011/11/Auburn-Big-Fish.jpg

全体:☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆☆

映像:☆☆☆☆

音楽:☆☆☆

 

ウィル・ブルームは父親であるエドワード・ブルームの「作り話」にうんざりしていて、いつも作り話で本当のことを話してくれない父に憤りを感じていた。ウィルの結婚式の日、いつものように作り話の自伝で場を賑わせていた父に怒りをぶつけたあとは、3年ほど口を聞かない生活をしていた。しかし、エドワードが病気になり、先が無いという状況になりウィルはやむを得ず、エドワードと少しずつまた触れ合い始める。
そして、初めてそこで父の真実をウィルは少しずつ理解していくことになる。

ティム・バートンのこういう系統はあまり観たことなかった。BIG EYESよりはすこしファンタジー要素が強いけど、現実というテーマがしっかりと残っている感じがティム・バートン色を少し和らげていて良い。
そして、ティム・バートン映画には珍しく内容が良かった。感動して後半は号泣した。いつもビジュアルでカバーしてることが多いイメージがあるが、そのイメージを払拭してくれた作品だと思う。いつも事実ばかりを話すウィルと、大げさな尾ひれのついた話をするエドワード。どちらも良いとは言えないけれど、エドワードの生き方は正直現実を明るくしていける生き方だなあと思った。どこまでも夢を見て生きていたエドワードの姿がとても素敵でした。そして最後は自分が伝説になってしまった。みたいな終わり方も個人的にはぐっと来た。

ビジュアル面の話をすると、ティム・バートンの世界観の作り方に近いものがあるなーって思うのはミシェル・ゴンドリーとかジャン=ピエール・ジュネとかなんだけど、この二人を日本のチョコレートだとしたらティム・バートンゴディバのチョコレートって感じ。美味しいけどコテコテしててくどくて甘ったるくて途中でああ〜もういいや〜ってなる感じ。嫌いではないけど連続して食べられない感じ。
という比喩を使いたくなる感じで、なんかうまく言葉にできないけど、ファンタジー世界の表現がこってりしてる。良い意味で大衆的?なのか、新鮮な雰囲気が足りない。面白いし、楽しいと思う瞬間もあるけど、ちょっとくどい。そんな印象を今回の作品を見てて思った。