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4月は君の嘘

http://www.kimiuso.jp/special/images/present/01/thumb.jpg

全体:☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

映像:☆☆☆

音楽:☆☆☆☆

 

音楽の話だっていうんで気になって見てみた。14歳っていう一番多感な年頃の子供達の葛藤と恋愛を描いていて、その中に音楽を志していた主人公が母の死から弾けなくなっていたピアノを、天真爛漫な女の子によってまた動かされ始める話。

ピアノやバイオリンの描写とか、コンクールの描写とかは凄い良かったし、選曲も中々にシブいのが多くてそれは良かった。けどまあ全体のストーリーとしては、登場人物の言葉を借りるなら陳腐だと思う。オチに言及するけど人が死んだりして話がシュッと収まっちゃう系の話は凄い苦手。大切な人が死んだっていうあまりにも大きすぎる事実はきっと明るくまとめられることばかりじゃなくて、後悔とか悲しみとかも山のようにあると思うのに、どうして死んだ→未来に向かって生きていこう!みたいな流れになるのかがいまいちつかめない。死んだなら死んだで、ちゃんと死んだってことを受け入れていく描写が欲しい。第一、この話は主人公が母の死にあそこまで追い詰められて2年間も受け止め切れずに居たのに、好きな子の死に対してはサラッとしていられるのはおかしい。

よくわからないけど、予想していたよりありきたりな内容だった。観てないけど、最近流行りの「君の名は。」みたいな臭いがするかも。

でも、音楽に向かっていく姿勢みたいなのは本当によく描写できているなあと思った。

それにしても、4月は君の嘘 って名前、3月のライオンとは関わりないのだろうか。

主人公の見た目とか境遇、キャラクターとかも凄い桐山に似ているので気になる。偶然ならとんでもない偶然だなあ。