Dancer in the Dark
全体:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆☆
セルマという女性が、アメリカで貧しい暮らしをしていた。彼女はチェコからの移民で、わざわざアメリカに来てまで、遺伝性の失明する病を持つ彼女は息子に失明させないようお金を貯め、手術を受けさせようとしていた。しかし、彼女は様々な出来事の重なりで思わぬ運命を辿ることになる。
Bjork主演ということで、ずっと気になっていてやっと見れた作品。
ミュージカルのシーンは唐突だけど日常のリズムから始まる妄想という設定が明確なのでとても面白い。彼女の妄想はどちらかというと陽で、昨日見たばかりの「ローズマリーの赤ちゃん」なんかを筆頭に、妄想は割と陰であることが多いので珍しいなと思った。
また、ミュージカルの要素を対比するように挿入することで、空想の世界に比べて現実の苦しさ、不条理さが良く表現されているな〜と思った。サウンド・オブ・ミュージックが劇中劇として使われているのも、サウンド・オブ・ミュージックは最後にハッピーエンドで終わることが出来るのに対して、なのかもしれないなあと思った。
どうでも良いことだけど、セルマが殺した警官の人間性のクズさに比べて、親友や好意を寄せている人物の良い人間っぷりが凄くて、善悪が意外とハッキリした映画だな〜と思ってしまった