Delicatessen
全体:☆☆☆
ストーリー:☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆☆
飢餓の進む社会の中で、住み込みで働く人を次々に殺して肉にしている肉屋があった。肉屋の営むアパートに住む住民達は、自分たちの食の為にもそれを黙認し、その肉を食べて生活していた。そこにかつて道化師だったが職を失い、住み込みでの働き口を探していたルイゾンという男がやってくる。彼はまさか自分が肉にされようとしていることなどつゆ知らず、そこでの生活を始める。
Jean -Pierre Jeunet 4作目。雰囲気はどこか怪し気、ロストチルドレンに近い雰囲気を感じた。「飢え」による人々の狂気、生きるか死ぬかに置かれた時の人々の狂気じみた決意や、行動に考えさせられる内容。オチは割とダイレクト過ぎて、正直もうすこしオブラートに包んでほしかったような、、
ルイゾンが口にした「悪いのは彼じゃない、状況なんだ」という言葉が妙に心に沁みた。
映像美は相変わらず、今回の作品はリズムに乗るシーンが多く、コンテンポラリーダンス的な要素を感じて非常に面白かった。