Reviews

What I've seen, read, played.

Delicatessen

http://3.bp.blogspot.com/-exVgyXZPBbk/UA_Mf51dnmI/AAAAAAAAMlQ/67MPF0M32ZY/s200/large_SCC_DELICATESSEN_2D_BR_I-1.jpg

 

全体:☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

映像:☆☆☆☆

音楽:☆☆☆☆

 

飢餓の進む社会の中で、住み込みで働く人を次々に殺して肉にしている肉屋があった。肉屋の営むアパートに住む住民達は、自分たちの食の為にもそれを黙認し、その肉を食べて生活していた。そこにかつて道化師だったが職を失い、住み込みでの働き口を探していたルイゾンという男がやってくる。彼はまさか自分が肉にされようとしていることなどつゆ知らず、そこでの生活を始める。

Jean -Pierre Jeunet 4作目。雰囲気はどこか怪し気、ロストチルドレンに近い雰囲気を感じた。「飢え」による人々の狂気、生きるか死ぬかに置かれた時の人々の狂気じみた決意や、行動に考えさせられる内容。オチは割とダイレクト過ぎて、正直もうすこしオブラートに包んでほしかったような、、

ルイゾンが口にした「悪いのは彼じゃない、状況なんだ」という言葉が妙に心に沁みた。

映像美は相変わらず、今回の作品はリズムに乗るシーンが多く、コンテンポラリーダンス的な要素を感じて非常に面白かった。