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STAR WARS The Force Awakens

http://vignette2.wikia.nocookie.net/starwars/images/f/fd/Star_Wars_Episode_VII_The_Force_Awakens.jpg/revision/latest?cb=20151018162823

 

ダース・ベイダーと皇帝の死後、帝国軍は新たな指導者の元で、ファースト・オーダーと名乗り反乱軍、基レジスタンスとの戦いを繰り広げていた。その最中、かつての英雄ルーク・スカイウォーカーが姿を消してしまう。レジスタンスの将軍となったレイアは、彼の行方を探していた。そして同じように、ファースト・オーダーも彼を捜索していた。

全体:☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆

映像:☆☆☆☆

音楽:☆☆☆☆

とにかくファンサービスが凄い。懐古心をくすぐる演出。私はその時代に観た人間ではないので分からないけど、きっとあの時代にスターウォーズをみた世代にとってこれほど感動するものは無いんだろうなと思う。私でさえも、4~6の名優たちが老いた姿で再登場するたびに涙腺が緩んだ。

後、子供たちのキャスティングが本当に凄い。血はつながってるはず無いのに血筋を感じる。特にレイは凄い。レイの顔はルークもどことなく彷彿とさせるし、所作もルークに習っているので姿が被る。更に凄いのがルークの母であるパドメ(ナタリー・ポートマン)の面影も感じさせる顔立ちなのだ。何とも選びぬかれたアクターだということは容易に想像できる。

この話において一番の見所であろうシーンでは頭がフリーズした。その後のことはよく覚えていないレベル。残念だけれども、確かにこれは後に必要なことなのだろうなとは思う・・・新しい主役たちの顔を立てるため。そして作品を新しいステージに進めるために必要な要素だ。でも私はあと数日この展開については引きずろうと思います

唯一、クレームをつけるとするならばやはり新しさには欠ける。懐かし要素を収集するのに凄い時間を掛けたイメージはあった。ので新しいファンを得るには少々難しい内容だったかと。1作目でファンの心を惹きつけ、これから先の2作で独自性を出していくという可能性も無きにしも非ずではありますが。

総評としてはとにかくハリソン・フォード演ずるハン・ソロの格好良さにググッと惹きつけられて、そして衝撃の展開に唖然、その衝撃でその後のことは何も思い出せないという印象です。良くも悪くも、ファンには懐かしさと衝撃でたまらない作品になったでしょう。

 ゴシップを読んだ上での追記

ルーカスは7の作品に対してよく思っていない、そしてほぼ携わっていないという話を後から聞いた。

彼は「SWを奴隷業者に売ってしまった」「SW7は懐古趣味だ、気に入らない」

という風に発言しているそう。

私自身の意見としては、正直ルーカスの同意のもとで作っていると思っていたが故に、

久しぶりの興奮を味わえたというのは言うまでもない。でも、確かに「懐古趣味」であることは同意である。何故なら新しい要素が1つもないと感じたからだ。

いちファンとして、ハン・ソロやルークレイアなどの面々が揃って登場するのは楽しい。そして、伏線を回収するように昔の要素が多いのも面白く無いわけではない。

でも、私はファンだからであって、もしファンじゃなかったら80%ぐらい良さがわからないだろう。

友人に説明するときに「STAR WARSを認知していて、最早知らない人は居ないだろうという認識のもとに生まれた”内輪ネタ"と表現したのだが、これもあながち間違っていない表現かもしれないと思う。

私はどんな作品に仕上がっても良いと正直思ってしまうが、生みの親であるルーカスが気に入らないものが、公式の続編として描かれていくというのは実に不思議だ。ディズニーの利益主義というか、大衆への媚売り具合というか。そういうところは侮蔑対象である。