Reviews

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INTERSTELLAR

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全体:☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

映像:☆☆☆

音楽:☆☆☆

近未来の地球では、地球の寿命が近づき多くの災害が起こるようになっていた。このままでは地球が滅亡に向かい、人間も絶滅してしまう。そんな中、極秘のプロジェクトとして、太陽系に突如として現れたワームホールを駆使して別の銀河系に新たな星を探すというものがNASAの手によって進行中であった。それに選ばれたのが、もと宇宙飛行士のクーパー。彼には賢い娘と息子がいたが、彼らの未来を守るためにクーパーは銀河系への旅へ向かう。

 

全体的に流れる空気感、演出法がスタンリー・キューブリック2001年宇宙の旅みたいだった。監督はコテコテに影響されているのが手に取るようにわかる。ワームホールを用意したとされる「彼ら」という地球外生命体が描かれるのだが、それは5次元の存在である、というのが本当にモノリスを思い出したし、あと、一々出てくるパイプオルガン系の不協和音が、キューブリックの得意技音響攻撃にかなり似ていると思った。似てるところを挙げだすとキリがない。冬眠とか、人工知能とか。HALに大してTARSとか。でもTARSはひたすら良い奴だった。宇宙船のシーンとか、TARSの動きとかがけっこうレトロ調にしてあるのは恐らくキューブリックリスペクト精神の現れかなと思う。

でも、宇宙の旅よりハッピーエンドだったのは救われた。でもその分、キューブリックの映画に見られるカリスマ性が失われていて、なんというか薄味のキューブリック作品的だった。大衆向け2001年宇宙の旅。というと一番良いかも。160分は長かった。

 

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