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Sleeping Beauty

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全体:☆☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

映像:☆☆☆☆☆

音楽:☆☆☆☆

とある国の王家に姫となる子・オーロラが誕生し、そのお祝いに城で祝宴が開かれた。
来賓の中には3人の妖精が招かれ、妖精たちはオーロラに1つずつ祝福のまじないを与える。最後の1人がまじないをかけようとした時、祝宴に招かれずに腹を立てた魔女、マレフィセントが現れ、オーロラに16歳の誕生日に糸紡ぎの針に指を刺し死ぬという魔法をかけられてしまう。絶望の中、最後の1人の妖精が、オーロラに祝福のまじないの代わりに死を免れ、眠りにつき、真実の愛のキスを得られた時目覚めるように魔法をかけた。オーロラはマレフィセントにその居場所を突き止められないよう、深い森の奥で16歳の時まで3人の妖精に守られながら育ち、いよいよその時を迎える。

 

観たような気になっていたけど実はちゃんと観たことがなかった作品。これを先に見る前にマレフィセントを見てしまった・・・

ウォルト・ディズニーが最後に手がけた童話を元にした作品ということで、見た目や作画にもそのウォルト・ディズニーらしさと、後世のディズニーカンパニーの特徴を半々に併せ持つようなタッチが、現代にも当初にも受け入れられそうな雰囲気を持っていることがとても新鮮だった。また、ストーリーとしても、ただお伽話をなぞらえるだけではなくて、真実の愛というものを現代に近い雰囲気で表現しようとしていることがよくわかった。二人はちゃんと出会って惹かれ合っているし、結局、お互いのことではあるのだけど、両親が決めた結婚や、彼に会えずに城に戻るということを嫌がったりするところなどが、これよりも前のプリンセスものにはなかった動きだった。何よりも王子がとても人間らしいところが新鮮。親しみやすいヒーローはここから始まったんだな〜というのがよくわかった。

しかしながら、勧善懲悪ぶりは群を抜く勢い。あまりにもマレフィセントが完全悪過ぎて、なぜそこまで執着するのか意図が見えない。白雪姫は美貌に嫉妬していたし、シンデレラも血のつながりの無い夫の前妻の子という一応の理由が存在しているが、マレフィセントはただ祝宴に呼ばれなかっただけ。性根から悪としか思えないような存在。

だからマレフィセントのスピンオフ作品ができたんだな〜とは納得したけれど、それでも映画「マレフィセント」の展開は納得出来ません。