Forrest Gump
全体:☆☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆☆
映像:☆☆☆☆
音楽:☆☆☆
少しだけ知能遅れのあるフォレスト・ガンプが、ただひたむきに自分の人生を歩み、ひたむきに人を愛す半生を描いた物語。
バスを待つフォレスト・ガンプが隣に居合わせた人々に自分の自伝を話すような形で物語は進行する。それが最後にどうして今ガンプがバスを待っているのか、というところまで繋がる感じが、何となくフォレスト・ガンプが育って来た姿を見守って来たような気分にもなるし、彼の話を自分自身もバス停で聞いていたような気分にもなる。
彼の「親友」ジェニーの紆余曲折、時代の流れにも流される姿と、フォレストガンプの常に変わらない、純真な姿勢が対照的だった。ジェニーは今の大半の人間を表現しているようにも感じる。
また、フォレストガンプの母や、ベトナム戦争での小隊長、そして親友ババの存在は、死ぬことはなにか生きることはなにかというメッセージ性を伝える代弁者であるように感じた。最後のシーンでは、生きることは運命に従うことなのか、風に身を任せるような物なのかという言葉があったのがこの映画での全てかなあと思った。(な、だけにそれをフォレストが言葉にするのはちょっとだけ嫌だった)自分自身の生き方を改めて見つめたくなるようなストーリーだった。