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THE MATRIX

http://www.allthingsmike.com/ElectricMovies/images/matrix.jpg

 

全体:☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆

映像:☆☆☆☆

音楽:☆

1990年代後半〜2000年代の映画黄金期(?)の代表作。

時は1999年、トーマス・アンダーソンという一人の男は2つの顔を持っていた。1つは大手企業のプログラマー、2つ目はハッカー、ネオとしての顔。しかし彼は不思議な夢を見るようになってから現実世界に違和感を感じるようになる。そこから彼は謎の男モーフィアスと出会い、現実を知るか、このまま生きて行くかの選択を迫られる。ネオは現実を知る選択を選ぶが、そこには今までの現実は仮想(マトリックス)であり、自分たちは暴走したロボットに支配されている世界があった。

ストーリー的にはとてもオーソドックス(現在となっては)だが時代を考えればとても新鮮。現実が全て否定されるという現状はいかに堪え難い物だろうかと考えさせられてしまう。マトリックスでの彼らの動きは自分を信じる(自分が出来ると信じること)が重要で、つまり仮想現実での自分を確立させるというような一連の流れが良く表されていた。現在ではまだ不完全ではありつつも、仮想現実を表現する為の発明が続いているので、それがもしどんどん加速して行けばこのような世界もありえなくはないなあと思って恐ろしくなった。 続編ありきで考えている作品なので1作だけではかなり不完全燃焼。 

映像はCGがつたないながらも、アクションシーンがやはりあの時代に対して新鮮。この新鮮なアクションこそが今の映画のアクションシーンの基盤となっているのではないだろうか。音楽に関しては、一切印象に残らず訳の分からないガチャガチャとしたロックが流れるのみなのでちょっと意識が低いなあと思った