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Eternal Sunshine

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全体:☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆

映像:☆☆☆☆☆

音楽:☆☆☆

DVDのパッケージからして平和なラブロマンスかと思えば記憶操作系のちょっと非日常感の強いストーリー。展開的には最近観たThe Cell的ではあると思う(内容は全然違うけど)記憶や思考の中を行き来する描写が同じだった。その記憶が消去されるシーンがラブストーリー枠でありながらなかなかの恐怖感があり、思わず音量を下げた程度にはホラーテイストだった。冒頭と中間部分のシーンが直結しなくて混乱するけどラストに全部繋がる系の伏線回収型。記憶消せる社会になったとしても、嫌なことがあっても都合良く記憶消していたら何も良いこと無いなあ、ってぼんやり思った。

映像は特筆すべきはやはり上記にも挙げた記憶消去のシーン。記憶の消去と共に周りの者がスッと消えたり、形がバラバラになって消えて行ったりとか、壁が崩れたりとか色がなくなったりとか、そういう動きが音響と相まってかなり記憶が消えてしまう!という恐怖を助長させていた。その他にも、人の顔が無くなってしまったり振り返っても振り返っても後頭部だったり顔のパーツの位置があべこべだったり、小さい頃の記憶なのに自分が成人してたりとか。怖い夢とかであるな〜って描写が結構使われていた。また、光のあて方が独特でスポットみたいなのを使って周りがかなり暗くなるようにして撮影してるのが更に狭い記憶世界を表現していた。全体的な画質もフィルムカメラみたいに濁らせてあるのがすごく綺麗だった。ノイズみたいな音響とのコンビネーションが恐怖感を上げていた。