Reviews

What I've seen, read, played.

The Shining

 

 

http://2.bp.blogspot.com/-KsCQLacsXzw/TzTenusdPGI/AAAAAAAAG6Q/8iOED9infZE/s1600/the-shining-1980.jpg

 

全体:☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆+0.5

映像:☆☆☆☆

音楽:☆☆☆☆☆

キューブリック監督のサスペンスホラー。ある一家が冬の間のホテルの管理を任せられ、たった3人で山奥のホテルで春まで過ごすことになったことから事が発端する。

妄想なのか、事実なのか、その理由は最後までわからず、しかもラストシーンでそれを更にかき乱されるのでこちらもかなり混乱する。私の憶測だと、父は閉鎖的な空間での孤独感からの幻覚、精神分裂を起こし、息子ダニーは元々そのような力のある子で、ホテルに巣食う何かや両親の精神状態を事細かに察知している。母は至って平凡で、ラストに近づくまでは幻覚や謎のものを見ていないがラストでは謎のホテルマンや血の漏れ出すのを見ている。見る人によって見解が何通りにもなりそうな、結論をあいまいにしたまま終わっている映画。
不安や恐怖を駆り立てる音響効果やカメラワークが秀逸。ダニーが三輪車をこいでいる背中を追うシーンは曲がり角のたびに恐ろしいし、変なところでカメラが被写体を追うのをやめて引きになるのもどことなく怖い。音響は終始不協和音で、何かが起こるということを明らかに示唆していて流れるたびに動悸を感じた。