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The Water Horse

http://www.sonypictures.ca/english/movies/waterhorse/movie.jpg

 

全体:☆☆

ストーリー:☆☆

映像:☆☆

音楽:☆☆☆

1940年代の終戦前の時代、アンガスという少年は、父親が戦争から帰ってくるのを心待ちにしていた。ある日、海岸で貝殻を集めている時に、大きな丸い石を拾う。その石は実は卵で、中から観たこともない爬虫類のような生き物が生まれてくる。アンガスはすぐに仲良くなり、クルーソーという名前をつけて、育てることにする。その最中、アンガスの自宅とその近郊一帯が軍の作戦本部になることに。

 

真っ先に思い出したのはドラえもんの映画。内容もまあ、大して変わらない気もした。ドラえもんでいい気がする。

個人的に最後までつながらない部分が、「父が戦死して帰ってこない」という事実を受け入れることとクルーソーの存在という2つのコンテンツで、結局最後の最後まで分離したままだったような気もするし、父のくだりとか戦争のくだりとか、必要だったの?としか思えなかった。あと些細な矛盾点が多くてそれも不満だった。例えばアンガスは最初、水に浸かれないくらい水恐怖症で泳げもしなかったのに、なんの経緯もなしにクルーソーの背中に飛び乗って超人的肺活量を見せつけたり、かと思えば湖で足滑らせてすぐ意識失ったかと思えば、大人も泳げそうにない荒波の中を意気揚々と泳いできたりと彼のキャラクターが色々とわけがわからないことに。また、軍の最高指令のような人も割と最初はクルーソーに攻撃的な姿勢を見せていたかと思えば、最後はアンガスとその家族と一緒に嬉しそうに笑っていたりとか、、何がしたかったんだろう。

あと、肝心のCGがかなり拙くてそれも残念だった。ケルティックの雰囲気を演出した映像美は良かったけど、どことなく「それっぽい」感で終わっている感じがした。最初はイギリス映画なのかと思ったけどアメリカ映画だった。

伝えたいことがよく分からなくて、う〜ん。っていうのが正直な感想。現実寄りな話にしたかったのか、ファンタジー寄りな話にしたかったのかが明確にできてない気がした。「これファンタジーだから、矛盾があっても大丈夫」っていう逃げを利用できない位には現実に足突っ込んでるのに、辻褄は色々合わない。

新しさも少ないし、2008年の割にはロークオリティだったので、あまりおもしろくなかったです B級映画感が凄い。感動できるという評価見て借りたのでちょっと残念でした