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Reviews

What I've seen, read, played.

El Orfanato(永遠の子供たち)

http://ecx.images-amazon.com/images/I/71TFxAlJCVL._SL1449_.jpg

全体:☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

音楽:☆☆☆

映像:☆☆☆☆☆

ラウラとその夫カルロス、そして養子であるシモンは海辺の崖の上に経つ古い邸宅に引っ越してきた。この邸宅は元々ラウラの幼少期過ごした孤児院であり、彼女はここを改装し、自分も数人の子供を預かる施設を造ろうと考えていた。しかしここに引っ越してから、シモンは数人の「友達」と遊ぶようになる。最初は子供のごっこ遊びと思っていたようだがシモンは一向にそれを辞めないどころか、エスカレートしていく。遂にはなぜかまだ打ち明けていなかった、シモンが養子であることと、病気を抱えていることすらも「友達から聞いた」と言い出したりすることも。そんな最中、施設の開園祝いが開かれる。ラウラはシモンと口論になり目を離した隙に、彼は忽然と姿を消してしまう。

 

久しぶりの映画。3ヶ月ぶりになってしまいました

日常にファンタジーが足りなかったのでSFを見よう!と思ったのに手にとったのがこれで、しかも観てみたらSFはおろか、ファンタジーでもなくただのホラーだった。近所のTSUTAYAはこの作品の棚を間違えていると思う。でも一応、ダークファンタジーの部類らしい。ダークファンタジー寄りのホラーと言った方が良さそうだけど…。

でも実はネットで怖くて一度見たらもう見たくなる映画として紹介されていたのを覚えていて、手にとったので覚悟はしていた。でもSF的恐怖感なのかと思えば、ガッツリ心霊系ホラーだった。

パンズ・ラビリンスの監督Guillermo del Toroが制作総指揮をやってるって聞いたので観てみようかと思ったけど、とにかく怖い。恐怖しかない。でも、そこらにありふれたホラーとは違う少し上質な見せ方が出来たホラーだったとも思う。例えば、心霊である子どもたちの出現の仕方は至って自然で、心臓が止まるような驚かせる演出というよりは不意に視界の端に入ってくる恐怖みたいなものに徹底されているのでそれが逆に精神的に追い詰められる。それから冒頭の伏線を回収しながらラストのシーンへと迫っていく感じも面白い。内容は案外、突飛なものではなくてホラー映画としてはよくありがちなシチュエーションとストーリー展開だったと思うけどそれを感じさせない映画としての質の高さがあったと思う。ラストの展開は、まあ概ね予想通り、というのが自分の感想だけどそれでも、虚しい話だった。結局、ラウラが悪者扱いしていた子どもたちの霊はシモンを隠してしまったわけではなくて、自分自身の何気ない行動こそがシモンを失うきっかけになってしまったのだから。最後のラウラの選択はすべての償いだったのだろう。

確かにもう一度見たいとは思わないけど想像するほど恐ろしすぎるというわけではなかった。ホラー映画といえば日本の「ノロイ」を超える恐ろしさを感じたものが無くてあれはもう二度と見たくないと思った。というよりも、ホラー映画って何につけ一度みれば十分かも?・・・