BIG EYES
全体:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
映像:☆☆☆
音楽:☆☆☆
とあるアメリカの田舎町に住んでいたマーガレットは夫がおり娘も一人いたが、夫の横暴さに我慢の限界を感じ娘とともに家を出て、サンフランシスコへ引っ越す。
当時男性社会であったアメリカで彼女はほそぼそと仕事をしながら画家としての仕事も続けていた。そんな中、画家を名乗るウォルター・キーンという男に出会い、マーガレットとウォルターはあっという間に意気投合し、身を守るという名目もありすぐに結婚する。そんな最中、ウォルターは虎視眈々とマーガレットの「才能」に目をつけていた。
どこの国にもこういう話はあるのだな、という印象。去年、佐村河内守のゴーストライター事件があったのもあり日本人には馴染みやすいドキュメンタリーだったのではないかと思った。ティムバートンの普段の独特な雰囲気は全くなく、大人向けのドラマ映画としてしっとりとまとめられていたので好印象。最近のマンネリ化したティム・バートン映画より良かった。
そしてやはり何より特筆すべきはクリストフ・ヴァルツの演技力。彼の頭のキレる役や、非道な悪役の演技は天才的。今回もすっかり彼に惚れ込むことになった。