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Lolita

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全体:☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆

映像:☆☆☆

音楽:☆☆

ハンバート教授は、大学での講義の為に下宿先を探していた。ヘイズ家を訪れ、そこに居た美しい娘ロリータに惹かれ、彼の人生は大きく変わる。

キューブリック監督3作目。今までのキューブリック作品よりは少しだけ明るい印象があった。

ロリータ・コンプレックスや、ロリータ・ファッションの語源となったこの作品は、まさに少女ロリータに対するハンバートの狂おしいまでの愛と独占欲が描かれている。その独占したいが故のハンバートのロリータに対する拘束が恐ろしさを感じた。全体に明るい印象のまま物語は進んで行くが、どこか得体の知れない恐ろしさというか、人間そのものの持つ気持ち悪さ、劇画調のように大げさにしたものではない人間の狂気を感じた。また、ロリータの母であるヘイズ婦人もまた、ロリータに狂わされた人の一人なのだなあとも。

独特な手法で人間の狂気を描くのを非常に得意としていた監督だったのだなあというのが3作目にしてなんとなく分かった